FX基礎講座~ローソク足編~

FX基礎

ローソク足って何?どう見ればいいの?

FXを始めたばかりで、こんな悩みを抱えていませんか?

実はローソク足って1本だけでも大事な意味をもっています!

というのも、歴戦のFXトレーダーは1本のローソク足の形からエントリーを仕掛けたり、今までの目線を捨て次のトレードの準備を始めることができます。
つまりローソク足の意味を十分理解してトレードをすることがFXで成功する鍵になるわけです!

この記事ではFXチャートで一番多く使われているローソク足について基礎から説明しています。

この記事を読むことで、FXトレードにおけるローソク足1本の価値が変わります。

今後のエントリーポイントを見極めるために重要な要素となるでしょう!

ローソク足とは

一定期間の通貨の値動き(始値、終値、高値、安値)を1本のローソクの形で表したものです。期間はチャート左上にある1m、5m、15m、30m、1h、4h、1D、1Wで変更でき1分(1分足)から1週間(週足)をそれぞれ1本のローソク足で表現できます。

始値と終値を結ぶ太い線である【実体】とその期間内での最高値と最安値を示す細い線の【ヒゲ】で構成されます。

最高値を示すヒゲが【上ヒゲ】、最安値を示すヒゲが【下ヒゲ】です。

陽線と陰線

ローソク足には【陽線】と【陰線】の2種類があります。

陽線は始値よりも終値が高く、陰線は終値よりも始値が高いローソク足です。

チャートの設定にもよりますが、デフォルトでは陽線は緑、陰線は白で表示されています。

実体が長いものを【大陽(陰)線】、実体が小さいものを【小陽(陰)線】、下ヒゲが長いものを【下影陽(陰)線】、上ヒゲが長いものを【上影陽(陰)線】と呼びます。

ローソク足を細かく見てみよう

先ほど、一定期間の通貨の値動きを1本で表現したものがローソク足であると説明しました。
となると、完成したローソク足を細かく見ることでそのローソク足の値動きの推移が予想できますね!

試しに陽線で確認してみましょう。

陽線は始値よりも終値が高いので実体の下が①始値となります。
ここからまず②下ヒゲを作る動きになり、その後、③上ヒゲを作って、④終値に下がります。
この形が一番シンプルに考えられますね!
当然、実際は②と③が入れ替わって、最後に上昇する形でローソク足を形成している場合もありますが、そこまでは分からないので考えなくてもいいでしょう。

「ヒゲはその価格まで行ってから戻ったからできた」と理解してもらえればOKです!

このようにローソク足の値動きの推移はS字のラインで考えることができます。
ラインチャートでも表示しきれない細かなラインをローソク足で予想できるトレードにおいて武器になります。

練習問題

実際にローソク足を使って練習してみましょう。

陰線

複数

複数応用

上位の時間足に変換してみよう

実はチャートで時間足を変更しなくても、複数のローソク足から上位の時間足の状況が分かります。
1分足を見ただけで5分足の、15分足を見ただけで1時間足の状況が分かるという感じですね。
これをマスターすればいちいち時間足を変更しなくてもトレードできるようになります。

1分足のチャートから5分足に変換してみましょう

5分足は1分足の5本から形成されます。
なので基準となる1分足の始値が5分足でも始値です。
高値は基準となる1分足を含めた5本の中で最高値となります。
安値は逆に最安値ですね。
終値は5本目の終値と一緒です。

上位の時間足が見ている時間足の何本分で形成されるか理解しているとパッと見ただけでも上位の時間足に変換できる様になります。

練習問題

実際にローソク足で練習してみましょう。

基礎問題

応用問題

ローソク足のパターン紹介

ローソク足は陽線や陰線だけでなく、
実体とヒゲの形で名前がつけられているものがあります。
ただ名前が付けられているという訳ではなく、それぞれに特徴があるのです。
この特徴も理解しておくとトレードの武器になるので、ぜひ覚えてください!

ローソク足の形ごとに名称と特徴を紹介します。

大陽線

・丸坊主

上下ともにヒゲのない大陽線です。
強い上昇のサインとなります。

・大引け坊主

下ヒゲがある大陽線です。
一度マイナスになってから大逆転した陽線で、強い上昇のサインとなります。

・寄付き坊主

上ヒゲのついた大陽線です。
大陽線自体が強い上昇のサインとなりますが、高値圏や天井で出現する場合は注意が必要でしょう。

小陽線

・コマ

上下ともにヒゲのあるコマの様に見える小陽線です。
買いも売りも勢いがなく、様子見している人が多いことを示すサインです。

コマには見えないサイズの実体の場合、弱い上昇のサインとなります。

下影陽線

・カラカサ

長い下ヒゲがある下影陽線です。
主に下降中の底値で出現し、相場転換を示すサインとなります。
高値圏や天井で出現した場合は上昇トレンドの終了を示すサインです。

短い上ヒゲもある下影陽線が安値圏や底で出現した場合、底が堅いことを示しています。

上影陽線

・トンカチ

長い上ヒゲのある上影陽線です。
一時的に上昇したあと高値を維持できず元の水準近くまで戻った陽線ですが、安値圏や底で出現すると相場転換を示す強いサインになります。
逆に高値圏で出現した場合、勢いが落ちたと見ることができ、下落への相場転換の弱めのサインです。

下ヒゲもある場合、底が堅いが高値も重たく、動きにくい状況を示すサインになります。

大陰線

・丸坊主

上下ともにヒゲの無い大陰線です。
強い下降のサインとなります。

・大引け坊主

上ヒゲのある大陰線です。
大陰線自体が強い下降のサインとなりますが、安値圏や底で出現する場合は注意が必要でしょう。

・寄付き坊主

一度プラスに転じた後、大逆転した大陰線です。強い下降のサインとなります。

小陰線

・コマ

上下にヒゲのありコマの様に見える小陰線です。どちらに進むにも勢いが無く、様子見を示すサインとなります。

実体が長くコマに見えない小陰線は弱い下降のサインとなります。

下影陰線

・カラカサ

下ヒゲの長い下影陰線です。
一度大きな下落をした後に元の水準付近まで上昇した陰線ですが、高値圏や天井で出現すると強い相場転換のサインとなります。
逆に安値圏や底で出現した場合、上昇への相場転換の弱めのサインです。

短い上ヒゲがある場合、高値が重たいことを示し、上昇しにくい傾向があります。

上影陰線

・トンカチ

長い上ヒゲのある上影陰線です。
主に上昇トレンドの高値で出現し、相場転換のサインとなります。
安値圏や底で出現した場合は下降トレンドの終了のサインです。

短い下ヒゲのある上影陰線が安値圏や底で出現した場合、底が堅く動きにくいことを示します。

その他

・十字線

上下のヒゲの長さが同じかつ、始値と終値が同じで、陽線でも陰線でもないローソク足です。
様子見のサインとなります。

・トンボ

下ヒゲの方が長く、始値と終値が同じローソク足です。
一時的に売りの圧力が強くなり、買戻しが入った形になります。
基本は様子見のサインですが、高値圏や天井では弱い下降サインとなります。

・トウバ

上ヒゲの方が長く、始値と終値が同じローソク足です。
一時的に買いの圧力が強くなり、売戻が入った形になります。
基本は様子見のサインですが、安値圏や底では弱い上昇のサインとなります。

まとめ

ローソク足の見方と名前の付いたローソク足を紹介しました。

1本のローソク足から形成に至る流れを予測したり、名前の付いたローソク足を確認してからエントリーするよう習慣づけると、手法の勝率は確実に上がります。
たくさん練習をして、ぜひ勝率上昇に結びつけてください!

次回は複数のローソク足から完成する【プライスアクション】について紹介します。
エントリーポイントの精査につながる基礎知識なので、ぜひご覧ください!

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